床下に出入りするハクビシン。ジャコウネコ科で、尾が長くスリム。
あーすわーむでは、外来種のアライグマとハクビシンを生態系から排除する仕事を請け負っています。森の中の別荘は、人が留守のことが多く、床下に動物が入り、そこから壁の中づたいに天井裏へ行き、そこで冬ごししたり、子を産んだりすることが少なからずあります。天井裏で物音がするという通報を受けて調べてみると、テンとハクビシンのことが比較的多く、ハクビシンの場合は罠を仕掛けて捕獲します。アライグマはまとまった数が捕れた時期もありますが、最近は密度が減っています。でも、赤外線センサーカメラに写ることはあるので、根絶できていません。また、シカやイノシシの罠にかかった中型獣が処分されて、報告されない事例も多くあると思われます。
ハクビシンは野鳥や子猫や子ダヌキなども襲い、それらを食べた痕が天井裏で見つかることもあります。「自然の話題」でもとり上げていますが、ハクビシンと間違われるのがアナグマです。アナグマは半地中のミミズを食べるのが主で、屋根裏に入ることもありません。
いずれにしても、動物を追い出した状態で、床下の通気口や隙間をふさぐことをお願いしています。そうでないと、一匹を捕まえたとしても、また別の個体が入り、根本的解決にならないので。
2頭で連れ立って歩くアナグマ。イタチ科で、タヌキに間違えられるほどずんぐりしている。