2018年12月04日

探究活動プログラムの開発と実践

文科省は、日本の子どもの理科レベル向上のため、各学校に「探究」に力を入れるよう、
指導しています。
それをいち早くカリキュラムに取り入れ、バーベキューがメインだったキャンプを、
理科の探究教室に切り替えた先駆的な学校があります。

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水田のまわりで、鳴いているキリギリスの密度や、1匹が毎分何回鳴くかなど、調べます。
データから「キリギリスは何のために鳴いているか」への仮説を立てます。

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あーすわーむでは、プログラム作りを一年前から担ってきました。
今夏は本番。女子中学一年250名に、いろいろな生きものを題材に、
疑問・仮説から検証法の考案と論証まで、体験してもらいました。
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アメンボにアクリル絵の具でマーキング(個体識別)をして、「なわばりがあるか」を調べます。色を二色ずつ使えば、多くのアメンボにマーキングできること、違う池へ放す大胆な移植実験など、彼女たちの発案です!
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(左)「乙女の滝」ではじける乙女たち (右)マーキングしたアリの行動に熱中する乙女たち
一年生には少しハードルが高かったのに、生きものが、なぜそのように「進化」してきたのか、とことん考え、ポスターを作って発表し、互いを評価し合うまで、頑張りました。
「ガって可愛い! 素手で捕まえられるようになった」など、若さゆえの柔軟さで、
生きものとも距離が縮まったことも収穫。
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班ごとに白熱するポスター作りの時間。
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疑問を明快にして、調べた動機から仮説検証まで、発表する力、そして聞く力も養われます。
彼女たちからは「楽しかったです!」というお手紙をたくさん頂き、
あーすわーむからはアフターケアとして、ポスターへアドバイスのコメントを送りました。
ポスター発表の再チャレンジの場である学園祭にもご招待いただき、
再会を喜び合い、学校との絆を深めることができました。
日本の学校教育現場、まだまだ希望が持てます!



posted by あーすわーむ事務局 at 21:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月13日

春の保全活動

 今回は、旧軽井沢商店会さんにご支援をいただいた、二件の保全活動をご報告します。
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 軽井沢南部に、絶滅危惧種のホトケドジョウが生息する湧水が何本かあります。丘陵地から流れ出る小川は細く、夏は草に覆われ、日照りのときは涸れているのでは? と思うほど乏しい水量。でも、人の心配は数十年、ドジョウの生存は数百、数千、数万年でしょうから、心配無用なのかもしれません。
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 そうはいっても、いつ誰が開発しないとも限りません。各地の谷戸が埋め立てられたり、コンクリートのU字溝になったりして、ホトケドジョウは姿を消してきたのですから。今のところ農業用水ですが、念のため、地主さんのご理解を得て、立札を立てさせていただきました。遠い将来、次の世代の人たちにも、貴重な生息地であることが忘れられないように。
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 国設浅間鳥獣保護区の東端・軽井沢の中部から東部にかけては、コムクドリという極東固有の鳥の一大繁殖地です。4月にボルネオから渡ってきて、東日本や北日本で繁殖します。なぜか局地的で、軽井沢に隣接する町にはあまりおらず、菅平や野辺山へ行くと、また多く見かけます。
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 このように繁殖集団が不連続な鳥は、そこでは多く見えますが、そこできちんと守れなければ、気づいたらどこにもいなくなっていた、ということになりかねません。新しく設置された鳥獣保護区の制札にもそのことを明記させていただき、この鳥がよく入るサイズの巣箱を町内に多数、設置しました。古い巣箱も補修して架け直しました。中軽井沢では今朝、コムクドリが初認されました。渡ってきてさっそく、ペアが巣箱に出入りを始めています。
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posted by あーすわーむ事務局 at 12:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月13日

清流の生きものと上流の開発

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 夏の終わりに、軽井沢町教育委員会(生涯学習課)主催の「トムソーヤクラブ」の野外体験を、あーすわーむが受け持ちました。川の上流部、集落が尽きて畑が多くなる山裾の環境です。久しぶりに夏が戻った日差しの下、小学生10余名が清流に入って石の下などに潜む虫を探し、カゲロウやトビケラなど、多彩な昆虫の採集・観察をしました。あーすわーむには渓流釣りの達人がいます。魚の目とキモチを持てば、どこに何がいるかすぐわかることが、その腕前で示されました。「自分がヤマメならここに住みたい」という場所が見えるのです。
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ヤマメ
 その川は、数年前までカジカが多い、水の澄んだ流れでした。でも、このたび川に入ってみると、すぐに泥が巻き上がって濁りました。カジカは少なく、今までいなかったアブラハヤが多く確認されました。
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カジカ(左)とアブラハヤ(右)
 思えば最近、さらに上流で、山を削るほど大規模な開発がありました。そこから流れ出た土砂が川底の砂利の間に沈殿し、水を濁らせる原因になっていることが考えられます。削られた山の植生が回復するまで、しばらく泥がたまった状態が続くかもしれません。それまでカジカが生き残っていればよいのですが……。こうした環境の変化にいちはやく気づくのが、私たちの使命なのだろうと思います。
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 でも、小学生にはとてもそんな話はできません。まず生きものと遊んで、自然に親しみ、自然を好きになるべき年頃なのです。いきなり自然破壊、地球温暖化、外来生物などの話をしてしまうと、自然は何だか暗く怖い世界と思ってしまい、自然嫌いの人間を作ってしまうと指摘されています。
 自然とのふれあいは、年齢に応じて段階的に行われたいものです。まず、身近に楽しい場所があることを知り、ランドスケープを広げていくことが大事です。その先に、たとえばホッキョクグマのおかれている現状が想像でき、行動できるようになっていくのです。
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posted by あーすわーむ事務局 at 15:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする