2012年06月02日

「カミナリシギ・シリーズ」完結!

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 大声で鳴きながら飛び、急降下するときに尾羽ですさまじい風切音を立てることから、カミナリシギともよばれるオオジシギ。日本列島からサハリン南部でしか繁殖しない、世界的な希少種です。春にオーストラリアから渡ってきます。北海道の原野などにはまだ多いのですが、本州の繁殖地は非常に局地的で、いずれも危機的な個体数です。

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オオジシギ(カミナリシギ)

 長野県では霧ヶ峰、軽井沢、野辺山、菅平などに少数生息しています。あーすわーむと長野県環境保全研究所では、近年その実態を調べてきました。主な生息地である霧ヶ峰や軽井沢は、火山の歴史や飼馬の歴史が生息地を維持してきたことがわかりました。軽井沢では、湿生草原のリゾート開発によって生息地を追われたオオジシギが、減反政策による水田の休耕地化で生じた二次草原に避難した歴史もわかりました。霧ヶ峰も軽井沢も、今後は二次草原の野焼きや草刈りが持続されないと、繁殖地の維持が難しいことも見えてきました。長野県全体でも、現在50つがい程度しか生息していないようです。

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3/20の公開セミナー:講演『カミナリシギがシンボル 〜軽井沢の草原生態系〜 』

 2012年の春、こうした実態を、長野県環境保全研究所主催の公開セミナー
http://www.pref.nagano.lg.jp/xseikan/khozen/sizen/seminar23-2_abstract.pdf
研究報告書によって
http://www.pref.nagano.lg.jp/xseikan/khozen/khokoku/pdf/8-3.pdf
公表しました。
 また、『軽井沢のホントの自然』(ほおずき書籍)という本も、「“森の町” 軽井沢の貴重な自然は、むしろ田園地帯にある」ことをアピールするため、時期を合わせて出版したものです。

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5/20の観察会:朝霧の中で地域の自然史に思いを馳せる

 さらに5月20日、夜明け前に活発なカミナリシギの音声を聞く会を開きました(県環境保全研究所とあーすわーむ共催の『自然ふれあい講座』)。午前2時半という集合時間にもかかわらず、県内各地から、定員(20名)を超える参加者が集いました。カエルの声を聞き、今や休耕田でしか生きられない希少鳥類を観察し、オオジシギをシンボルとした湿生草原の価値と今後の保全について、感じることを分かち合う機会になりました。

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休耕田で草原性の小鳥を観察
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コヨシキリ
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ホオアカ
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ノビタキ
posted by あーすわーむ事務局 at 20:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月12日

住民自身が行うクマ対策活動を、あーすわーむが支援

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<里に近づくツキノワグマ>

 広島県三次市のある集落では、毎年のようにクマが出没しており、住民は頭を悩ませていました。この集落は四方を山に囲まれているうえ、集落内に多い柿をねらって、クマが出てくるのです。そこで、あーすわーむでは2010年度から、住民が行うクマの被害対策活動を支援しています。 

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<電気柵>

 この活動は、地元住民を中心として、県出先事務所、野生動物の専門家、鳥獣保護員、その他NGOなどが協力しあう、駆除だけに頼らないクマの被害防止対策です。2010年度は学習会を開き、2011年度は試験的に電気柵を設置しました。また、クマを引き寄せている柿を、人が利用することを促進するため、柿ジャムの商品化・販売も始まりました。あくまでも住民が中心となり、そこにさまざまな団体が協力して被害対策を行っているのが特長です。
 2011年11月には、住民と小学生が合同で学習会を開きました。電気柵の設置状況や柿の木のトタン巻きを見学し、柿の実もぎや柿ジャムづくりなどを体験しました。座学だけでない、クマ対策の実際を学ぶ機会となりました。これらの活動は今後も続けていく予定です。

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<大人も子どもも柿もぎ>

※この活動は、あーすわーむが以下の協力・助成金を得て行っています。
○2010年度:日本クマネットワーク「人里に出没するクマ対策の普及啓発および地域支援事業」の一環として実施(独立行政法人環境再生機構
「地球環境基金」助成金)
○2011年度:セブン-イレブン記念財団活動助成
○2012年度(予定):マツダ財団2012年度市民活動支援(青少年健全育成関係)



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2011年10月18日

最近の解剖実習から

<1>最近の解剖実習から(この実習の目的などは『環境教育』のページにあります)

 2010年および2011年の解剖実習は、佐久市の長野県岩村田高校で行いました。
選択授業で、医療系進学を志望する女子が多く目立ちました。生徒たちの感想の中からいくつかを拾ってみます。
Aさん
動物たちが交通事故に遭う原因を作ったのは人間。その罪悪感から始まったが、しだいに実験材料として興味を持って見始めた。最後に、命の尊さをあらためて考えた。
Bさん
「死」というものを扱う怖さから始まった。その後、からだの構造や機能への興味関心へ。最後に生きたネコに聴診器を当てたが、その心音を聞いたときみんな笑顔だったのが印象的。
Cさん
ミンクの首の筋肉が発達しているのを見た。それは魚をくわえて運ぶためとのこと。動物たちのからだが、その生活に応じて進化してきたことを実感した。

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posted by あーすわーむ事務局 at 09:37| Comment(0) | なし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする